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rena's world story★a.n.r.r.y
第7章 祝福の日

二次会の会場までは、ここから歩いて15分くらいの距離で

着替え等は全部事前に運んであるから、ほぼ手ぶらで行ける。

髪型とメイクだけを終えてから行くという、瑠璃を待つだけだ。


「19時半には間に合うから、すぐ電話する…」

『蓮』



切ろうとした電話の向こうで、瀬名が続ける。



『……いい結婚式だったよ』

「………!」

『双方の主賓達も、他の奴らも大満足してたのが分かったし
俺自身も込み上げてくるものがあった』

「………」

『ここからは、 “ お前が ” 楽しむ番だ。
ホームグラウンドだと思って、肩の力抜いて来い』



……そう言って笑う瀬名の声が、どこか優しく感じて

瑠璃と打ち合わせしていたあの日以来そう感じるのは、気のせいだろうか。

瀬名と同じで、俺の胸にも何かぐっとくるものが溢れてきた。


「……分かった。
楽しみにしてるよ」

『最後に。
お前自身もそうだけど、ちゃんと花嫁を守れよな』

「……え?」

『前後左右よく見て、殺気を感じたら身を屈めろ。
流石に防弾チョッキまでは用意できなかったから』


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