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第8章 集合

……え！？


「お、おい……ヒメ？」


入れ替わる形で、瑠璃がヒメの座っていた場所に腰掛けると

一息吐いたそいつは、俺を無視してそのまま前に歩き始めた。


……マ、マジで何？
何が始まるんだ？


「きゃ～～！！
ワンマンライブってことは……姫宮さん歌うんですか！？」

「………！！」

「学祭の再来！？」


両頬に手をあてて叫んだ陽菜が、興奮して足をバタバタさせる。

さすがの夏輝も驚いたのか、吸っていた煙草の煙でむせ返った。


「本気かヒメ。 お前、蓮の為に…」

「アホ、そんな恥ずかしい真似するかよ」

「………！」

「俺が男の為に歌うわけねぇだろ」



……お前去年ユーリの為に歌っただろと、全員が心の中でツッコミを入れる中

同じく驚愕した顔のユーリが勢いよく立ち上がる。


「まさか、祝辞！？」

「………！」

「この俺が感動的なスピーチを披露したのに！？
フランクな二次会で、さらにイイコト言っちゃったりするわけ！？」