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第9章 message

「 “ 普段穏やかで大人な蓮先生が、先輩達と一緒に笑う姿が好き。
頑張れって背中を押してくれる、蓮先生のとびきりの笑顔が大好き♡

私にとって蓮先生は、これからもずっと尊敬する師匠です。
蓮先生の笑顔が、今以上にもっともっと輝きますように ” 」




“ あのね、あたしは泳ぐのを諦めてたんだけど
蓮くんが教えてくれることになったから、頑張ることにしたの ”

“ 蓮せんせいが？ ”

“ うん、蓮くんね、お魚みたいにすう～って泳ぐんだよ！
その蓮くんが、頑張ればできるって言ってくれたから……
だから、陽菜ちゃんもあたしと一緒に頑張ろうよ。
陽菜ちゃんが一緒にいてくれたら、あたしも力がぐんぐん湧いてくるよ ”

“ うん！陽菜もがんばる！！ ”



「………っ」



ビート板を抱えて、互いに励まし合う２人の姿を思い出して

あの頃の水飛沫まで感じられて、堪らなくなって視線を伏せた。


……忘れられない夏の記憶が、鮮やかに蘇る。