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rena's world story★a.n.r.r.y
第9章 message
「 “ 『カリスマ的な存在の、名前が同じ2人のイケメンがいて
一瞬引くほどのオーラで、ザワつかれるのが茶髪』 ” 」
「………!」
「 “ 『そのヒメと同じく、圧倒的な雰囲気で
息を呑んで見惚れられるのが蓮』 ” 」
……その衝撃的な始まりに、会場からどよめきと共に明るい野次が飛んだ。
「~~違ぇっての、マジで書いてあるんだよ。
こんなこと自分で言うか!」
夏輝が片手で顔を覆い1人項垂れる中
苦笑いを浮かべたヒメが、咳払いをしてから続きを読み上げる。
「 “ あたしが蓮さんを知ったのは、同級生である兄の話からで
去年実際にお会いした時は、あまりの輝きに心臓が破裂しそうでした。
素敵過ぎて
こんなに美しい男の人が、地球上にいるなんて信じられませんでした ” 」
・・・千夏ちゃん、盛り過ぎ。
てゆーか夏輝、お前妹になんつー紹介の仕方を……
笑いを堪えるヒカルとユーリ。
おそらく、夏輝も俺も今が1番泣きたくなっているけど
会場の皆が笑いながら頷いているから、その寛大な優しさに救われる思いだ。