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rena's world story★a.n.r.r.y
第9章 message
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“ あれ、香月?
今日土曜だけど。何してんの? ”
“ ……今まで補習をしてまして、この残りのプリントをやって終わりなんです… ”
“ 全然進んでないよね? ”
“ ……あたし数学苦手でして…… ”
─── 初めて会話をしたあの日
鈴木って名字が他にいるからと促すと
美和は顔を真っ赤にしながら、蓮くんと小さな声で俺を呼んだ。
“ 俺、本気で優勝狙ってるから ”
“ はい!蓮くんなら絶対にいけますよ!! ”
“ 本当にそう思う? ”
“ 当たり前じゃないですか!
毎日蓮くんの泳ぎを見続けた、このあたしが言うんですから間違いありません! ”
─── 都大会が迫った、月夜の晩
美和に逢いたくて、自宅前まで押しかけた俺に
満面の笑みで大丈夫だと背中を押してくれた。
“ 泣き虫を卒業して、アンナにも頼らなくてもよくなって
2人に認めてもらえるような、強い女性になりたいの。
……それまでは、1人で頑張る ”
“ 蓮くん、ありがとう。
大学に行っても、水泳頑張ってね。
あたし、ずっと応援してるからね ”