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rena's world story★a.n.r.r.y
第2章 招待状と秋の風
Tシャツの中に突っ込んだ右手が、柔らかい膨らみを包むと同時に
めいっぱい伸ばした美和の両手が、すげぇ力で俺の肩を押し返してきた。
「……なに」
「な、なに、じゃないでしょ///」
「なんだよ」
「だ、だから…っ」
怯む隙を見て、もう片方の手で美和の足を広げようとしたけど
「~~今日出来ないの!」
……こーいう時に、こいつは信じられねぇバカ力を発揮する。
突き飛ばす勢いで、俺の体を元の位置に倒した。
……繰り返してきた、このアホみてぇな遣り取り。
空し過ぎて数えたくもねぇけど、いい加減なんとかなんねぇのかよ……
「……痛ぇな」
「……っ だってダメなんだもの…」
「お前多くねぇ?」
「う、嘘じゃないもん」
ぷくっと膨れる美和を見て、溜息。
つーか俺だよ。
思春期じゃあるめぇし。
この歳にもなって、なんでこんなに反応するわけ?
「はいはい、いつもの残念でしたパターンってことな」
「………っ」
「ったく、毎回毎回…」
「じゃ、じゃあ…!」
慣れ過ぎて、諦めモードで横を向こうとした俺を
美和が慌てて引き留めてきた。
「……さ、触っても、いい……?」