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第2章 招待状と秋の風

……いや、待て。

焦るな俺。

飛び出た心臓を戻して落ち着け。


「…………」


こいつの視線は、間違いなく俺のモノを捉えているけど

……忘れてはならない

この天然悪魔が、月一の絶賛不安定状態であるということを。


「……分かんねぇよ」

「……！」

「言ってみ？ どこ？」

「……っ///」


横目に感じる、熱を帯びた俺の視線に耐えられなくなったのか

美和はぎゅっと目を瞑って、更に顔を反対側に向けた。


「……だ、から…」


明らかに早くなる鼓動を抑えて

いつもの口調で優位に立って、平常心を取り戻す俺……


……のはずが



「……して、くれるところ」

「は？」

「～～ヒメが、私をいつも気持ちよくしてくれるところ！」

「～～～！！」



突如爆弾を落とされて、フリーズした俺の上に

美和がひらりと体を浮かせて、足の上に跨った。


「お、前…」

「……しても、いい？」

「………っ」



「ヒメを気持ちよくしたい、です」