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rena's world story★a.n.r.r.y
第10章 愛してる
「~~~何やってんだてめぇら!!」
フロア中に叫び声がこだまして
飛び上がったヒメの後ろに、座っていたスツールが転がっていく。
「マ、ジで、何やって……何でここに…っ」
ロフト席と入口を交互に見るヒメは、未だかつて無い程に動揺していて
その様子を見た皆がゲラゲラと笑い出した。
……ヒメのボルテージが一気に上がる。
「~~ヤス!
てめぇあいつらと帰るって言っ…」
「こんなめでたい日に真っ直ぐ帰るかよ。
仲間内の3次会はここでやろうって、俺が皆を誘ったんだ」
「………!!」
「だけど、その前に “ 何かを見れるかも ” って情報を得て
従業員用の裏口から全員で入った」
「~~~!!」
「こっそり、忍び足でな」
そう言って笑うヤスさんが、ロフト席へ視線を送ると
既に落ち着きを取り戻して、地べたに座ったヒカルちゃんとユーリ君が
……手に持った何かを、2人で覗きこんでいた。
「ねぇ、やっぱりこれ動いてないんじゃない?」
「お前な、うちの最新モデルだぜ。
高画質で高音質……ほら、ちゃんと映ってんじゃん」
「あらホント♡ あらあら、よく撮れてるわ♪」
………!!