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rena's world story★a.n.r.r.y
第10章 愛してる
「あーーダメだ、笑い過ぎて泣けてくる」
指で自分の涙をすくったヒカルちゃんが、はぁ~っと息を吐いた。
「興奮して寝れそうもないわ。
こりゃ朝までコースになりそうね」
「………!」
「ヤス、まだお酒残ってるでしょ?」
ヒカルちゃんが手を挙げると、ヤスくんは頷いて
バーカウンターへ向かってゆっくり歩いていく。
「グラス追加しないとな。
蓮が来るまでは……俺入れて全部で11人?」
「………!?」
「中央のテーブル寄せるか……って、すげー惨劇だな」
散らかったテーブルの上を見て、ヤスくんが苦笑したけど
私と同じで、ヒメの頭の上にハテナマークが大量に浮かんでいる。
ヒメ、私、ヤス君、ヒカルちゃん
ユーリ君に夏輝さん、陽菜ちゃんに千夏ちゃん……
「……あと、3人は……」
掠れ声のヒメが、そう呟いたタイミングと
……バーカウンターの中から、3人が顔を出したタイミングが同じだった。
「「………!!」」
「……スポンサーがいなきゃ、3次会は出来ないからな」