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rena's world story★a.n.r.r.y
第11章 片想いの行方 ‐ eternally -
……昼からぶっ通しで酒を飲んで
俺が発起人で企画したはずの余興に、自ら大打撃を受けて
……そして何よりも
“ お前は俺が必ず幸せにする
一生守り続ける ”
“ 俺の心の中が、お前で溢れてて
美和でいっぱいで……マジで、だめだ ”
“ 美和、好きだよ
俺はお前を愛し…… ”
「~~~やめろ!!」
部屋の鍵を差し込んだドアを、足で思いっきり蹴飛ばす。
早朝の乾いた空気の中、誰も聞いていない俺の叫び声が響き渡った。
あーーーーマジで何なんだ!
冗談だろ?
全てがまやかしでドッキリだったって、誰でもいいからお決まりのプラカードを出してくれ!
夢!
嘘!
幻!
神でも教祖でもいいから、どうにかして抹消できねぇの!?
他にも色々ぶちまけた全てをぶっ壊してぇ!
「……いや、本来は取り消せるんだ。
本来なら……」
……女であることも、血の繋がった姉であることも忘れて
店のプロジェクターにビデオカメラを繋げようとした姉貴の頭を、思いっきりぶん殴る……寸前でユーリに阻止された。
全員が楽しく三次会を過ごす間、必死にSDカードを追い掛けたっつーのに
姉貴が千夏ちゃんの胸の間に挟みやがったせいで、回収は無残にも失敗に終わった。