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rena's world story★a.n.r.r.y
第11章 片想いの行方 ‐ eternally -
─── 命を懸けて誓う。
2年という長い間、横暴で理不尽な力によって消された笑顔を
これからは二度と失うことのないように
二度と誰にも奪われないように
……俺の全てを懸けて、守り続けると……
「……ヒメ……」
俺をじっと見上げる丸い瞳が、瞬く間に潤んでいく。
溢れる涙に唇を近付けて、美和の目元にそっとキスを落とした。
ビクッと震える背中と壁の間に、腕を回して
半分持ち上げるようにして美和を抱え込む。
「……ん、ヒメ
私も、ヒメの髪洗う……」
「……後でいい」
「あ、後って……ん……っ」
美和の握っていたタオルが床に落ちて、更に強く引き寄せて
尚も喋ろうとするその口に舌を入れた。
「……ん、…っ…あ…」
濡れた髪から滴り落ちる水滴。
シャワーの水音と共に、美和の小さな声がバスルームに響く。
……遠慮がちに絡まる舌も、弱い力で押し返そうとする手も
美和のひとつひとつに、俺の全身が熱く反応する。