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rena's world story★a.n.r.r.y
第11章 片想いの行方 ‐ eternally -
「……! や、ダメ……っ」
腰を抱えながらも、もう一度美和の背中を壁に押し付けて
唇から首筋へ、首筋から胸へ
キスを続けながら体勢を屈めて下へ下りていくと
「~~ま、待って、ダメ!」
「………!」
左手で手繰り寄せたシャワーを、美和が勢いよく俺の頭に向けて吹きかけた。
……セットしたスタイリングが取れていく。
「……おい」
「………っ」
「ふざけんな」
尚も水を掛け続けるその左手と、反対側の右手首を掴んで
両側に広げて固定すると、美和の頬が更に染まった。
頭から湯気が出そうなくらい真っ赤。
「~~そ、そんな色っぽい顔してもダメ!」
「……は?」
「ずるいよヒメ、髪が濡れると3割増し…」
「何言ってんだボケ」
再び壁に戻して、ノブを回してシャワーを止める。
うざったい髪を後ろへ流すと、なぜか美和が恨めしそうに唇を噛んだ。
「その秒速で変わる機嫌の波、どうにかしてくれねぇ?」
「……だって、ずるい」
「だから何が…」
「かっこいいんだもの」
「………!」
自分の頬に両手を添えて、美和がボソッと呟いた。
「……かっこよすぎて、止まらなくなっちゃう」