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rena's world story★a.n.r.r.y
第11章 片想いの行方 ‐ eternally -
「………」
……完全に油断してた。
主導権を握ったつもりが、いつもこうして突然の大波に掻っ攫われる。
くそーー、ド真ん中入っちまったじゃねぇか。
「……止めるつもりねぇんだけど」
火の付いた欲情が爆発しないように、声を低くしてそう告げると
落ちたタオルを取ろうとして、美和が上体を屈めた。
「だってお風呂だもん」
「だから?」
「だからって……
ここじゃなくて、お部屋に戻ってから…
……!」
床に膝を付けてタオルを手にした美和が
途中で言葉を止めて、息を呑んで固まった。
「「………」」
まぁ、完全にスイッチ入ったもんが目の前にありゃ
いまだにウブなこいつの反応は自然とこうなるわな。
……たったこれだけの遣り取りで勃つ俺も俺だけど。
「……はいはい、分かったよ。
お前先に出て髪乾かしてこい」
「………」
「どーせもう一度シャワーするんだから、体は後で」
「……せ、て」
「洗えばいい……
……あ? なに?」
喋ってる途中で、床に座ったままの美和が何かを言ったから
その頭を見下ろして聞き返すと……
「私にさせて、ヒメ」
「………!」
「……この前出来なかった続き
やっぱり今ここで、する……」