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rena's world story★a.n.r.r.y
第13章 お土産

「揺らすな。刺さるぞ」

「~~~っ」

「じっとしてろって」


心の中で騒いでいるつもりだったけど、無意識のうちにプルプル震えちゃってるみたい。
ピアスのフックを近付けた葵が、私の右耳を引っ張って制止させた。

……ドキドキが、止まらない。


「色違いで、サファイヤのブルーとグリーンもあったけど」

「………!」

「これが1番目立ってて、鬱陶しいくらい強調してきて
絶対買えって言われた気がした」


左の耳にも器用に付け終わった葵が、そう言って指を離す。

……クールビューティーになりたい私は、モノトーンや寒色系を好むけど
1番好きな色は何かと聞かれたら、迷わず……


「お前の色だろ?」

「………っ」

「……正解だな」


ボルドーに近い、深い赤のピアスを見つめて葵が笑った。


……葵が笑ってくれるだけで

私はもう、胸がいっぱいで

なんだか泣きたくなってきてしまった。


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