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rena's world story★a.n.r.r.y
第2章 招待状と秋の風
~~このド天然!!
なんだその中途半端な知識!!
どーせなら最後まで学んでおけよアホ!!
「……悪魔」
「………!」
「お前は小悪魔なんかじゃねぇ。大魔王だ」
俺が芸人なら、今すぐここで平手打ちを連発するところだが
この短時間の間に受けた爆裂攻撃によって、すでに満身創痍。
……あーなんか胃が痛ぇ。
さっきから制服を着た蓮がチラついて、マジで性欲が急降下。
“ へぇ~~いまだにあんた蓮くんにトラウマ抱えてるの?
ウケるわ~ ”
“ 美和ちゃんと蓮くんのことになるとすぐコレよ。
いつもの俺様ドSなあんたはどこにいったワケ? ”
一条葬り作戦成功の報酬として、奢ってやったあの日
元祖大魔王の高笑いまで思い出して
マジでなんなんだこの心理的既視感と、敗北感・・・
「ヒ、ヒメ……」
身も心も元気が無くなった俺の手を、美和がぎゅっと握った。
「ち、小さくする方法、教えて……?」
「………」
「私、頑張るから……」