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rena's world story★a.n.r.r.y
第2章 招待状と秋の風

……小さい小さい連発するんじゃねぇよ。


「………」


プルプル震えて、一生懸命さを前面に出した美和を見ていると

心を鷲掴みにされたような、なんとも言えねぇ気分になってしまう。


……いつだってそうだ。

昔から、変わらない。



「あのね、私…」

「……いいよ」

「……えっ?」

「もういいから、こっち来い」

「………!」


美和の背中に手を回して、抱き寄せて

俺はそのままベッドに倒れた。

横向きになって包み込むと、美和が腕の中から顔を出してくる。


「……ヒメ……?」

「こうしてるだけで、幸せなんだろ?」

「………!」

「俺も……まぁ同じだし」

「………っ///」

「いいよ、今日はこのまま寝る」


そう言って頭を撫でると

美和はホッとしたように小さく息を吐いて、ふっと微笑んだ。



「……ヒメ、好き」

「………」

「大好き」



……不安定で、天然で、予測不可能で

何度も度肝を抜かれて、振り回されてる俺だけど


……結局、この笑顔を見る度に

美和が何よりも大事な存在だってことを、痛いほど実感する。


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