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rena's world story★a.n.r.r.y
第13章 お土産
「何か予定が入ってるの?」
「ある意味仕事。いや、100%仕事」
「……えっ?」
「早ぇな、もう来週か」
そう言って溜息をついた葵が、2本目の缶ビールの蓋をあけて
私のグラスと自分のグラスへ交互に注いだ。
「日曜は? 間違いなく休める」
「う、うん大丈夫…」
「銀座でも恵比寿でも、好きなとこ行けよ。
荷物持ってやるから」
「……うん。 でも、あの……」
「なに?」
ビアグラスを持って、葵が視線を上げる。
……だって気になるんだもの。
というか、なぜか私のセンサーが反応したのだ。
“ ある意味 ” って……どういうこと?
「予定の内容、聞いてもいい?」
「は?」
「その、土曜日の用事って何なのかなぁなんて…」
「あー、単なる食事」
「……しょく、じ」
「世間知らずのお嬢さんと、一夜限りのお付き合い」
「………」
……え?
「前からすっげーしつけぇんだよ」
「………!!」
「ストーカーレベル。腹立つわマジで」
~~!?
なに!?
なんだって!?