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rena's world story★a.n.r.r.y
第14章 理由:面白そうだから
「余りに多くて途中から諦めた。
あとはお前が自分で探してどうにかしろ」
「………!」
「明日の朝に渡してくれればいいから」
~~明日の朝!?
この30ページ以上もある企画書を!?
だっていま何時よ……って8時過ぎてるじゃない!
「無理無理! 出来る気がしません…」
「読み直して仕上げるだけだろ。
優秀なアシスタントなら1時間で終わる」
「私、困った事に今日は優秀じゃないみたいなんです!
自分が何をしていたか思い出せないくらい…」
「知るか!
てめぇのケツはてめぇで拭け!」
〜〜鬼っっ!!
……そりゃ間違えたのは私だし
これだけ丁寧に添削してくれたんだから、文句どころか感謝すべきだけど
でも、なんていうか
今日は本当に仕事に身が入らないから
……このまま隣りにいて
ちょっとだけ、手伝ってくれたら……
「優しい優しい姫宮先生、お願いが…」
「じゃ、俺帰るわ」
「………!!」
「お先。しっかりやれよな」
素上げブラックレザーの革ジャンを羽織ると
携帯と財布をポケットに入れて、姫宮さんがパソコンの電源を落とした。