この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
rena's world story★a.n.r.r.y
第14章 理由:面白そうだから

「~~帰らないでください!」


彼の左薬指にキラリと光る、ハワイアンジュエリーの結婚指輪。
さすがにその手に触れるわけにはいかないから、椅子の背もたれをグイッと引っ張る。

その拍子に、立ち上がろうとした姫宮さんがよろけた。


「~~てめぇ! なにす…」

「お願いします!
あと少しだけ一緒に居てください!」

「………!」

「ちょっとだけでいいですから……」


椅子から離した両手を、パンッと合わせて頭を下げる。

いまだかつて、こんな風にお願いしたことは一度だって無いけど
……私、自分でも引くくらい必死。


「……俺が残ったところで意味ねぇよ。
何の戦力にもなんねーって…」

「座って居てくれるだけでいいんです」

「……は?」

「……だって、なんだか……」


……やっぱりおかしい。
自分が自分じゃないみたい。

本来であれば、そもそもこんな単純なミスなんてしないし

誰かに助けを求めるなんて私のプライドが許さないから
徹夜してだって完璧に直しますって宣言するはずなのに



……葵の言葉が、頭から離れなくて……



“ 系列グループの社長令嬢が、俺を気に入ってるらしい ”


/534ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ