この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
rena's world story★a.n.r.r.y
第14章 理由:面白そうだから

……魔王の晩餐会?
野郎だけの被害者の会?

全くもって意味が分からないけど、つまり今夜この人には予定があるということだ。


「……本当にすみません」


目の前に突きだされたローストブレンドを、おずおずと受け取る。
こうしてコーヒーを淹れてくれたってことは、少しだけなら時間をくれてやるって意味だろう。


「あの、待ち合わせとか、大丈夫…」

「定時できっかり上がるのは俺と夏輝だけだ。
残りの真面目な2人は毎回遅刻してきやがる」

「………?」

「違う、今回から3人か。
“ もう1人 ” 真面目が増えるんだった」


……何の、話?

共通点は無いはずなのに
2日前、ブツブツ呟いていた葵の姿とリンクするのは何故だろう。

ノンスイートのラテに、テーブルに置かれた角砂糖を入れる姫宮さん。
ブラックしか飲まない葵とは正反対の甘党だけど、やっぱりどこか似てる気がする。


「つーかお前、2ヶ月前にプロポーズされたんだから
悩むことなんて何もねぇだろ」


ボーッとしている私から少し離れて
紙カップを持った姫宮さんが、立ったまま壁に背中を付けた。


「 “ 2人で一緒に生きていこうよ ” 」

「………!」

「孤高のウルフに、抱腹絶倒な台詞を言わせたくせに」


/534ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ