この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
rena's world story★a.n.r.r.y
第14章 理由:面白そうだから

……なんて読みの早い男なの。

なにひとつとして告げていないのに
今の言い回しだと、悩みの原因が葵だってこの人は気付いてる。

まぁ、高架下の居酒屋での前科があるから
あの時を思い出したのかもしれないけど

孤高のウルフってのも意味不明だし、何よりも……


「……あの、私姫宮さんに言いましたっけ?」

「あ?」

「プ、プロポーズの…」

「会社にエンゲージリング持ちこんで
ドヤ顔で見せてきたの誰でしたっけ~?」

「………」


それは覚えてるんだけど、葵の言葉まで言ったかな?


“ 2人で一緒に生きていこうよ ”


抱腹絶倒と言ったその台詞に、ドキュンと撃ち抜かれたのは事実なわけで
それを姫宮さんが知ってるってことは……間違いなく言ったんだよね。

私だけの、秘密の宝物にしてたつもりだったのに……


「……自慢してすみません」


仕事の相棒に、無意識のうちに求婚エピソードを披露する女。
……やっぱり私は痛い女なのかもしれない。

今、この瞬間でも
あの場面を思い出すだけで、胸がキュンとときめいてしまう。

 
/534ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ