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rena's world story★a.n.r.r.y
第14章 理由:面白そうだから
「……お前、そのテンション……」
携帯に冷たい視線を落として、姫宮さんが低い声で呟いた。
「飛ばすなって何回言わせんだよ。
いいかげん自分の酒の限度を…」
『あれ? その声……ヒメ?』
「………!」
『麗子さんかと思ったの。
なんだー、ヒメかぁ』
電話の向こうから、明らかにガッカリした声と溜息が聞こえてきて
話を遮られた姫宮さんが、額にピキッと怒りマークを浮かべる。
〜〜てゆーか、ヒメって呼ばれてるの?///
結婚してるのに?
面白すぎるんですけど!
しかも、姫宮さんに “ なんだー ” なんて言えるなんて
さすが奥様!
『あのね、ヒカルちゃんと瑠璃ちゃんはお休みだから。
集まる前に、先に2人で買い物してたんだって♡』
「……あっそ…」
『あと10分で陽菜ちゃんと千夏ちゃんが来るよ。
私も今日は定時ダッシュしたから、もう2杯飲んじゃった♪』
「おい、美和…」
『ビール飲んじゃった!♪』
「………」
ビール2杯でこのノリって……
か、可愛いすぎます香月さん///
そういえば、晩餐会?…的なことしてるんだっけ。
楽しさが伝わってきて、私まで自然と笑顔になっちゃう。