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rena's world story★a.n.r.r.y
第3章 打ち合わせ
瀬名さんの言葉で、慌てて手帳とペンを用意する。
煙草を咥えながら、彼もタブレット端末と書類の束をテーブルに置いた。
「これ、当日のタイムテーブル。
やたら細かく書いてあるけど、あんたはこの “ 新婦 ” って欄にだけ目を通しておけばいいから」
「は、はい」
「主なキャストと役目の名簿、これも適当に流し見しといて。
司会とカメラだけはプロにやらせることにしたわ」
「え!? そ、そうなんですか…」
「つっても他の奴らも、俺の知り合いのイベントプロダクションの連中だから。
開場から撤収まで慣れたもんだし、心配しなくていい」
「………」
「俺はタイムキーパー……つまり裏方での進行補佐。
なんかあればすぐ声かけて」
……手帳にメモなんて、必要のないくらい
完璧な資料を私の目の前に置くと、瀬名さんは煙を吐いて周りを見渡した。
「ゲストリスト、あとでメールするけど。
最終の出席人数、全部で200人になったから」
「………」
「二次会の定義は、 “ 気の置けない仲間 ” なんだけどな。
ったく、マジで全員ここに入んのかよ」