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rena's world story★a.n.r.r.y
第16章 ミッション終了
と、その時
「早坂」
これから何が起きるか全く分からず、脳内がぐるぐるしている私。
突如、目の前から聞き慣れた男の声が降ってきた。
「さっきから呼んでるんですけど」
「………!!」
「また得意の妄想か?」
その色気ある声でガバッと顔を上げると、姫宮さんが私を見下ろしていた。
~~び、びっくりさせないでよ!
いつの間に居たの!?
っていうか……!
「ちょ、ちょっと姫宮さん…!」
「あ?」
「服が適当……いえ、あの、ラフなんですけど……」
“ あんなイケメンで全身オッシャレ~な奴が相棒じゃ
俺なんて霞んで見えるだろ ”
……葵が以前そう言っていたように、会社で見る姫宮さんの服のセンスは抜群にいい。
だけど、今私の前に立つ彼の髪はスタイリングされてなくて
今起きたんですかってくらい、寝惚け眼な顔には伊達メガネのみ。
何かしら絶対に付けてるアクセも無し。
5分袖の白のVネックカットソー。
両方の手がポケットに突っ込んでるのは、黒のスウェットパンツ。
……デートで男がこんな格好をしてきたら、即アウトなのに
「………っ///」
~~それでも引く程カッコイイのはなぜ!?