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rena's world story★a.n.r.r.y
第16章 ミッション終了
「嫁の洗濯に付き合って、昼寝してそのまま出て来た」
「………!」
「まだ眠い」
~~えっ!? せんたく!?
姫宮さんがお洗濯!?
確かに今日は夏みたいに暑くていい天気だし、夫婦で家事をするのは珍しくもないけど
姫宮さんと香月さんが、2人で仲良く洗濯物を干す姿を想像するだけで……
む、無性に胸がドキドキと……っ
「つーか、逆にお前はスゲーな」
「……えっ!?」
「全身ブランドで固めるって。
どんだけ気合い入ってんだよ」
周りから注がれるハートの視線に一切反応せず
私を上から下まで見てから、姫宮さんはスタスタと歩き始めた。
~~待って待って、どこ行くの!?
「わ、私が送ったクルーズ情報メール、ちゃんと読んでいただけましたか?」
「読んだよ。途中まで」
「途中まで!?」
「クルージングの歴史とか、非常時のパラシュートでの脱出方法とか
迷走級の膨大な情報量に、ドン引きしたもので」
「~~それは私が全部暗記したからいいんですよ!」
「余計引くわ」
「クルージングのHPに、カジュアルな服装はご遠慮くださいって書いてあったでしょう!?」