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rena's world story★a.n.r.r.y
第16章 ミッション終了
「素敵。あなたスタイルいいから似合うわ♪」
ワンピースに着替えて
鏡の前に立った私の後ろで、スタイリストさんが拍手してくれた。
何よりも見た目を重要視していた私は、美容とダイエットには相当力を入れている。
葵と付き合ってから、大事なのはハートだということに気付いたけど
今は素直に、頑張って良かったなって……ちょっと自分を褒めたい気分だ。
「次は俺ね。
メイクもここでやるから、座って」
「~~! ヤ、ヤバ……っ///
これってどこのですか!?」
「まだ市場に出てない新作コレクション。
時間あるし、いくつか試してみよう」
スタイリストさんが小物と靴を選んでいる間に
これまた本職のメイクアップアーティストの彼が、私を椅子に座らせる。
手の出ない高級化粧品ブランドから、見た事のない海外の輸入品まで
シャドウにマスカラ・チークにグロス……ズラリと並んだ数々にウキウキ感が止まらない。
「ヒメの頼みだからね」
スゲー気合い入ってるよと、同年代の彼は楽しそうに笑った。
……元々顔が広いのは知ってたけど
月曜日からたったの5日間で、これだけの準備が出来るって……
“ お前の不安が無くなるなら、安いもんだろ ”
……相棒、かっこよすぎです……