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rena's world story★a.n.r.r.y
第3章 打ち合わせ
「……なにか問題でもあるのか?」
尚も瀬名さんを見つめたままの私に、彼が溜息をついて聞いてきた。
問題、というか……
「……もし違ったら、申し訳ないのですが
瀬名さん、眠れてますか?」
「………!」
「ごめんなさい。
幹事をお願いしてる立場で、聞くこと自体失礼なのですが……」
瀬名さんの手がピタッと止まる。
……彼のプライベードを、蓮はほとんど話さないし
顔色も特別悪いわけじゃないんだけど
自分でも不思議なくらい、なぜか突然そんな質問をしてしまった。
「………」
私をじっと見つめ返した後、静かに煙草を灰皿に潰して
「……夫婦は、似るんだな」
「……えっ?」
少しだけ笑って、彼が何かを呟いたけど……聞き取れなかった。
「今の質問、そのままあんたに返すよ。
目のクマひでぇぞ」
「………!」
「あんな完璧男を相手に、まさかマリッジブルーってわけじゃねぇだろ?」
足を組んでソファに座り直すと
瀬名さんはタブレットの電源を落として、テーブルの端に置いた。
「心の内、吐いてみろよ。
ここからは蓮の戦友として聞いてやる」