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rena's world story★a.n.r.r.y
第17章 いらねぇよ

令嬢と手を繋いだ途端に、奥から取り巻きが寄ってきたから
両手を軽く上げて、わざとらしく降参ポーズをしてみせる。

……今度こそ、これで終わりだ。


「最後に何か言いたい事は?」

「………」

「無いなら結構。サヨウナラ」


ドリンクの支払いを済ませるべく、俺はカウンターに向けて一歩を踏み出した。


……つーか、蘭の気配がしねぇな。
姫宮も。

後方に座っていたであろう2人の姿が見えないので
ネクタイを緩めながら、携帯を取り出そうとした……





その時だった。




「── I know the secret of your birth.
(貴方の出生の秘密を知っているわ)」



後ろから

令嬢の低い声が静かに響く。



「(私はその辺にいるただの学生とは違う。
調べれば何でも分かるのよ)」

「………!」

「(貴方は私に聞いたわね。
貴方を好きになる場面が、どこにあるのかって)」

「………」

「(……大ありよ、葵。
さっきも言った通り、その冷酷なまでに感情の消えた瞳。
そして何よりも……壮大なドラマのような過去)」


……興奮を抑えきれず、高揚した声が大きく響き渡った。


「私に聞かせて?
貴方の復讐はいつ始まるのかを……」



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