この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
rena's world story★a.n.r.r.y
第18章 月灯りの下で

姫宮さんが貴賓室を出ていって、暫くしてから
最後の大きな花火が夜空に浮かんで、華々しく散っていった。


「………」


……遅すぎることは、ない。

優香さんが告げたというその言葉は、今の私の心にはとても優しく響き渡る。


……葵は、いつから私を好きになってくれたのかな。

学生の頃、私も含めて女そのものに無関心というか
どんな美人に慕われても冷酷なまでに放置だったから

大人になってから、気に掛けてくれるようになったのかな。


……でも、それは全て “ 過去 ” の話だ。

今、この瞬間にも
全ての時間は過去になっていく。

自らの愚かな言動によって
幸せが一瞬にして壊れてしまう時だってある。



「……姫宮さん、どうしよう……」


再び後ろから扉の開く音がして
お水を持ってきてくれたであろう彼の足音を聞きながら、私は思わずそう呟いた。


「やっぱり今夜のことで私、葵に愛想尽かされたかもしれない」

「………!」

「見た瞬間に分かったんです。
葵、完全に仕事モードだったから……」

「………」

「恋人である立場なら、尚更
私はここに来てはいけなかった」


/534ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ