この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
rena's world story★a.n.r.r.y
第18章 月灯りの下で

「……葵、知ってるでしょ」


込み上げる熱い想いを、必死に隠して
私も葵と同じように足を組んで、髪をかき分けた。


「貴方に一生結婚できねぇなと言われただけあって
捻くれて性格の悪い私は、友達が異常に少ないの」

「………!」

「披露宴は最初からするつもりないわ。
そもそもゲストにお金をかける気なんて無いし、それより何より自分を飾りたい」


……招待客をもてなし、感謝を伝える場だということは分かってる。

でも、ぶっちゃけると料理や引き出物をワンランク上げるより
エステの回数を増やしたり、ドレスのオプションに予算を回したいのが本音。


私のドン引き発言で、葵が顔を上げた。


「最初から海外挙式に的を絞って
今は、古城で挙式ができるイタリアかビーチリゾートのフィジーで迷ってる」

「………」

「私の好きなとこでいいって。
なんでも叶えてくれるって言ったわよね?」


ツンと澄まして、わざと気だるい空気を作ってそう聞くと


「………!」


渇いた目で見られると思ったのに、葵はふっと目尻を下げた。



……ちょっと。
その笑顔、反則なんですけど。

予想してなかった葵の頬笑みに、ドキドキが増していく。


/534ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ