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rena's world story★a.n.r.r.y
第19章 唇に媚薬 ‐ deep love -
……分かってるわなんて、流石の私もそこまで自惚れてないけど
葵の基準が何かを妄想するだけで、足元が浮いてしまいそうなくらい胸が躍る。
「……この服、見たことねぇな」
「………!」
「お前、マジで何着持ってんだよ」
肩から腕を外した葵の手が、ワンピースのファスナーに移動していた。
下へ下ろされる動きを感じるだけで、ゾクッと震えてしまう。
「……あ、これは……優香さんからの借りもの」
「ふーん」
「ミッションが成功したらくれるって言ってたけど……返さなきゃ」
葵の両手が、肩から器用にワンピースを下げていって
同色のランジェリーが見えると……そのままストンと床に落ちた。
「……あ、の……」
葵はまだシャツを着てるのに、自分だけ下着姿で
なんだか無性に羞恥心に襲われる。
「ね、ねぇ、先にシャワー浴びるから待ってて…」
「待てない」
「………!」
「待てねぇよ」
「………っ」
体勢を少し屈めた葵が、軽々と私を持ち上げた。
額にちゅっと唇を寄せられて、そのまま部屋へと運ばれる。