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rena's world story★a.n.r.r.y
第19章 唇に媚薬 ‐ deep love -
「お願い…っ、触って……」
恥ずかしいとか言ってる場合じゃない。
手を伸ばして、葵の頬を包んでそう懇願すると
「………!」
そのまま腕を引かれて、上体を起こされた。
びっくりする暇も無く、座って向かい合う葵に頭を掴まれる。
「……っ ん……!」
こじ開けられた口の中に、にゅるりと入ってきた熱い舌。
強いのに、優しくて
喉に届きそうなくらい深いのに、すぐに離されて
……絶妙過ぎて、紙一重で苦しささえ感じる。
「んん、…っ はぁ……」
「あー超いい気分」
「………!」
「お前の “ お願い ” 、感動する」
キスの合間に喋られても、こっちは何も返せない。
ていうか、何度もしつこいけど
なんでこんなに上手なの……?
「……っ 背中、さ、支えて、よ…」
「……は?」
「力入らないの、倒れちゃう……」
「………」
唇から逃れて、息も絶え絶えにそう告げると
あぐらをかいた足の上に私を乗せて、葵は楽しそうに笑った。
「ちゃんと支えてますけど」
「……う、嘘つき…」
「嘘じゃねぇって。
そんな腰砕けになる程イイの?」
「………っ」