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rena's world story★a.n.r.r.y
第20章 おまけのSS① *★* ジャックのSOS
美和の話が終わらないうちに、左手で肩を引き寄せて
覗き込むように……自分でも無意識のうちに唇を重ねた。
「………っ」
あーやっべ。
なにこの気分。
なんで俺こんなにテンション上がってんの?
「……ん、ヒメ……っ」
驚いて目を見開く美和を、更に抱き寄せたけど
舌を入れようとしたところで、その小さな手にぐっと押し返された。
「~~な、な、なんでキスするの!?」
「理由必要?」
「だ、だっていきなり…!」
「貴重じゃん、お前がヤキモチ焼くの」
「だから焼いてないってば…」
「素直じゃねぇな」
「………っ」
なんかこれ以上は更に暴走しちまいそうな気がして
美和の頭を抱えて、ぎゅっと自分の胸に閉じ込めた。
……バクバクした美和の心臓の音が、俺と連動してる。
「……ヒ、メ…」
「この色。
蓮と同じでムカツク」
「………!///」
「1日限定で正解だな。
黒髪も悪くねぇけど、お前はいつもの明るい方がいい」
髪を撫でる俺も相当酔ってるらしい。
こんだけ心の声が出るって自分でも考えらんねぇわ。
……美和を抱きしめているのは俺なのに
全身が太陽に包まれたみてぇに温かくなってくる。