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第21章 おまけのSS② *★* 嫉妬×嫉妬

静寂の中、鳴り響くドラムロール。


……正直言って、俺は他の３人より一歩リードしてる。

同部署であり同期。
結婚して２年経った今でも、鈴木と瀬名はデキてるなんて噂が根強く残ってるくらいだから

たった１日買い物して打ち解けようが
サーフィンという共通の趣味があろうが
多国語を操り世界レベルで話が出来ようが

戦友として積み重ねた絆は、誰にも負けない。



「……こーいうのは直感だよな」


紅色のワインを一気に飲み干した瀬名が、すうっと息を吸った。


「蘭以外に、俺が誰か１人だけ助けるとしたら
── 鈴木…」

「「「「………！」」」」


はいキタ。
勝った。

ざまあみろ、まだ仲が浅い野郎ども……



「鈴木 “ 瑠璃 ” 」

「……！？」

「全力で助ける。絶対に」



～～えぇっ！？



「お、おい瀬名…」

「人として尊敬してるし、あんなイイ女他にいない。
蘭が１番だけど」

「………！！」

「つーかその前に、あの賢い人が池に落ちたりしねぇって。
CAで何度も訓練してるし、救命チョッキ持ち歩いてそうだし」

「～～～！！」

「俺が行く前に、率先して周りの奴らを助けてる。
蓮の嫁はそーいう女だ」



……ふ、複雑……！！