この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
rena's world story★a.n.r.r.y
第3章 打ち合わせ

「二次会の件、伝えることは伝えた。
細かい事はレジュメに載せてある」

「………!」

「あとはお前らで擦り合わせしておいて。
基本、そっちが準備することは何もねぇから」


何か言いたげな蓮に、交代だと付け加えてから

瀬名さんは私を見下ろして、ふっと笑った。



「……さすが、蓮の女だな」

「………!」

「俺、 “ 喜楽 ” の感情なんて滅多に出ねぇのに。
あんたにまんまと引き出されちまった」

「………っ」



その優しい表情を見て、再び胸が締めつけられる。

驚いて目を見開く蓮の前で、彼は続けた。



「最後の戯言。
他人に心の内を話したのは瑠璃さん、あんたが初めてだ」


「………!!」


「蓮にも言ってねぇ話だから、秘密な」


「………っ」



「……ありがとう。
あんたが祈ると言ってくれたから
もう少し、消さずに留めておくよ」




……涙を抑えることだけで精一杯。

うまく笑えない私の前で

感情を表に出さない彼は、痺れるような笑顔を見せてくれた。


/534ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ