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rena's world story★a.n.r.r.y
第3章 打ち合わせ
「……マジでなんなの? 瑠璃?」
「………っ///」
「何を祈るの……っていうか、この男微笑んでなかった……?」
……私が蓮でも、きっとそう聞くと思います。
でも、胸がいっぱいで答えられない私。
大量のハテナマークを浮かべて、蓮は瀬名さんに視線を戻す。
「瀬名、俺に言えない秘密って?」
「願いが叶ったら教えてやるよ」
「……は?」
「それより、蓮」
会話をあっさり区切って、タブレット端末と煙草をカバンに放り投げると
ふいに、瀬名さんは周りを見回した。
「………?」
……トクンと、心臓が跳ねたのは
なぜか急に、ピリッと張り詰めた空気に変わったからだ。
視線を落とした彼が、蓮に一歩近付くと……
「…… 一条の派閥が、完全に崩壊した」
「………!」
……一段と低い、瀬名さんの声。
蓮の表情が明らかに変わった。
「瓦礫の山が崩れたのは、昨日。
まだ東側の幹部の連中しか知らない」
「………」
「が、能天気なそいつらが騒ぐのは目に見えてるから。
……後夜祭の始まりだ」