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rena's world story★a.n.r.r.y
第4章 似た者同士
蓮くんの彼女さんの姿を、頭の中で巡らせてしまう。
こ、国際線キャビンアテンダント……!!
「麗子、分かったから」
店員さんにメニューを渡して、優香さんが大きく溜息を漏らす。
「っていうか、誰から仕入れたのよその情報」
「うふふ、秘密♡」
「話を元に戻して。
この子は何に悩んでるというの?」
優香さんに横目でちらっと見られて、ドキンと心臓が跳ねた。
……悩み、というか・・・
「そのまんまよ。
“ あの通年ゆるふわツーブロックは、いつ私にプロポーズするつもりなのかしら ” 」
「「………!」」
「でしょ? 美和ちゃん」
「そ、そんな……っ///」
飲んでいたカクテルを思わず吹き出しそうになってしまう。
れ、麗子さんってば急に……!
さらに呆れ顔になっていく優香さんの視線、怖くて見返すことができない。
「あたしもさ~~
一応女だから、男が求婚しようと決めるタイミングなんて知らないけど」
「れ、麗子さ…」
「でもね美和ちゃん。
あいつはピュアで残念な奴だけど、バカではないわよ」
「………!」
……咥えた煙草に、麗子さんが静かに火を付ける。
「分かるのよ。
これでも、一応姉だから」