パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 似た者同士

.｡.:* side ヒメ *:.｡.｡.:**:.｡.｡.:**:.｡.｡.:*



「リーダー、うちの会社って社内恋愛ありですよね？」



パソコンの電源を落として、ボディバッグを肩に掛けながら

１番奥の席に座るリーダーに向けて、俺は質問を投げかけた。


「ついでに聞きたいんスけど、社内結…」

「社内恋愛もありだし、ついでに言うが社内結婚にも許容だ」

「………！」

「姫宮、俺が答えるのはこれで100回目だぞ」


……そんな聞いてねぇし。

つーか100回ってのがマジなら、どんだけの間悩んでるんだよ俺。


「販促部に言って
“ 姫宮蓮、ついに身を固める ” って号外作らせてやるよ」


先に言われて押し黙る俺に向けて、リーダーはニヤニヤと笑う。


「入籍の日取りは決まったのか？」

「……いや、全然そんな段階じゃないっすよ」

「なんだ、まだプロポーズしてないのか」

「………」

「普段仕事でも何でも突き進むお前が
たかが社内結婚で踏み留まるなんて、らしくないなぁ」