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第4章 似た者同士

……３人？

しかもユーリの彼女じゃなくて、なぜ蓮の子分？


「なんだよその変な組合せ」

『朝倉家、今日は社交パーティーがあるらしくって』

「社交パーティー？」

『そそ、セレブ専用の舞踏会。
それでユーリが寂しいって言うから、付き合ってあげてんの』

「………」

『あ、美和ちゃんは？
あんた来なくていいから、美和ちゃんに来てって伝えてよ』


……誘ったくせに一瞬で切り替えて、俺を伝書鳩代わりにするヒカル。

早坂に続いてこの扱い。

俺の超絶人気っぷりを知らねぇ女が２人もいるとは……


「……美和は、今日姉貴達と飲んでるらしい」

『えっ！そうなんだ～～ いいなぁ！！』

「だから俺はユーリと…」

『じゃあヒメ “ で ” いいよ』

「………」

『我慢する』



・・・我慢、だと？

流石にイラッとして、再び言い返そうとしたけど



『冗談だって～。
いつもの大学近くの居酒屋、早くおいでよ』

「……いい」

『え～っ？』

「断る。
お前ら “ 毎日元気組 ” と飲む気分じゃない」

『～～！！ なんですって…』


ヒカルの叫び声が聞こえたけど

ユーリの声を聞くことなく、俺はそのまま携帯を切った。