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rena's world story★a.n.r.r.y
第5章 2人で、一緒に
……たった5秒の自己紹介で、既にクラクラするのはどうしてだろう。
偶然出逢ったのは1年半も前なのに、同じ衝撃波に全身が貫かれた。
「………」
軽く会釈された髪がふわりと揺れて、ピアスがキラリと照明に反射する。
首元にも腕にも、ロールアップされた足首にも付けられたアクセサリー
……お、お洒落具合が高度すぎて、何も言えな……
「人違い?」
上から下へと視線を動かす私の前に、彼が1歩近付いた。
「俺間違えてる?」
「……えっ!?」
「あんた、蓮の女じゃねぇの?」
「~~~!」
~~わ、私ってば!
彼に名乗らせておいて、尚も放心したままってありえないでしょう……!
「~~ごめんなさい…っ」
「いや、謝らなくてもいいんだけど…」
「私、お、お、女です!」
「……そりゃそうだろうな」
「れ、蓮の……」
カラカラになった喉、ごくりと唾を飲んで
ゆっくりと頭を下げた。
「……瑠璃と申します」
「………」
「恐れながら来週、鈴木瑠璃になります……」