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rena's world story★a.n.r.r.y
第5章 2人で、一緒に

……長いまつ毛を瞬きさせてから、彼が何故かじっと私を見つめた。
その視線が下へと移っていく。
……な、なに……?
「……あ、の…?」
「あんたさぁ……」
「………!」
~~ハッ!
彼が口を開こうとした瞬間に気付いてしまった!
……上から下まで、ハイセンスでお洒落な彼。
それに比べたら、私……!
「す、すみません!こんな格好で…」
「……は?」
「どこにも寄らずに帰るつもりだったんです。
だからその、適当な格好でフラッと出てきちゃって……」
……私、何を必死に言い訳してるんだろう。
本当はこれがいつもの普段着なんですとは、とてもじゃないけど言えない。
無地の白Tシャツに、普通のデニム。
忘れ物をした大判ストールを羽織っただけで……ってそれよりも……
~~きゃー!!
よく考えたらメイクもほとんどしてないじゃないの……!
さ、最悪……っ
「わ、私のことは、見なかったことにしていただけないでしょうか…」
「あんた、ちょっと痩せすぎじゃねぇか?」
「……えっ?」
「手首掴んだ時に思ったけど、細すぎ」
「………!」
「メシ食ってんの?
……いや、食えてる?」
「………っ」

