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rena's world story★a.n.r.r.y
第5章 2人で、一緒に

「……覚悟?」


ハッと我に返って顔を上げると

眉を寄せた姫宮さんが、私をじっと見つめていた。


「足りねぇっつーのは、結婚に対してってこと?」

「い、いえ!その…」

「 “ 我儘 ” と “ 弱い ” ってのも、ちょっと違くねぇか?」


彼の体は1センチも動いていないのに

鋭い視線によって、私の方が自然と仰け反ってしまう。

コーヒーを持つ手にじわりと汗が滲む。


「そういやあんた、去年空港で……」

「………!」

「まさか今でも、完璧にならなきゃいけないとか
アホなこと思ってんじゃねーだろうな」

「~~違っ…、それは…」

「確か俺、心配すんな的なこと言わなかったか?」

「………っ」

「って、ちゃんと覚えてねぇけど……」



“ 相手が何を求めてるか考えたり、無理に相手に合わせようとか思わずに
彼女である今を誇りに思って、自分らしくいればいいんだよ ”

“ 君は、君のままでいいんだ ”


「………」


あなたが覚えていなくても、私の心にはしっかり刻まれている。

何も心配しなくていいと、背中を押してくれたあなたの優しさを……



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