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rena's world story★a.n.r.r.y
第5章 2人で、一緒に

「で、今更だけど。
そっちの悩みはなんだったんスか?」

「………!」

「言っとくけど、俺は教祖みてぇに完璧じゃねぇから
立派な啓示も御告げもできねぇと思うけど」


そもそもなんで俺の話になったんだよ、と

再びコーヒーを手に取った姫宮さんが、大きく溜息を漏らす。


元に戻ったポーカーフェイスと、ぶっきらぼうな言葉。

……心が温かくなるのを感じながら、私は涙を拭った。


「ありがとうございます、先生」

「………!」

「ちゃんと、導いてくださいました」

「……は?」

「美味しいコーヒーを頂けて
こうして姫宮さんとお話が出来たから……救われました」

「………」


ニコリと笑う私を見て、意味不明と言わんばかりに彼の顔が歪む。


「・・・全っ然分かんねぇんだけど。
どの辺でそー思ったわけ?」

「ふふっ、秘密です」

「俺、終始情けないことしか言ってねぇぜ?
何も解決してないだろ」

「……いいんです」


コーヒーを飲んで、深く息を吸い込んだ。

キラキラと光る夜景に、心が連動しているのを感じる。


「帰って、蓮と話をします」

「………!」

「2人で一緒に、考えます。
……ずっと逃げてきたけど、私は1人じゃないから……」


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