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あたしの甘い王子さま
第9章 恐怖の飲み会、開催

「「「え?」」」


あたし以外の驚いた声が重なりあう。
そうだよね。
あたしのこと、下の名前で呼ぶんだもん。
驚くに決まってるよね........。
ね、


「松元部長......」


通路の曲がり角からひょっこり顔を出してから隠れていた身体が皆の視界に入る。


「え?松元部長......今、瀬上さんのこと......」


「うん、聞こえた」


「下の名前で呼んだ....?!」


西村さんと魔女達なんて気にも留めず、部長は真っ直ぐあたしに向かって歩いてくる。
左手にはあたしの鞄を持ってね。


「琴乃、ありがとう。また今度話すから、有紀のところに戻って良いよ」


「え?う、うん....わかった。すみません、松元部長。あとは、お願いしますね」


琴乃は部長に軽く挨拶して、部長も頷くだけの返事で返す。




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