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あたしの甘い王子さま
第11章 甘い、二人の夜
こうして、思いもかけないサプライズで驚かされたあたしに最後のドッキリが。
「じゃあ、コレ嵌めててね?」
あたしから離れた伸太朗は枕の下へ手を入れてゴソゴソ。
すると、小さな箱が現れてその中には可愛いダイヤが幾つか埋め込まれたリングが。
「晶は俺のって証ね」
左の薬指に収まるそれはとても綺麗。
そう、それは婚約指輪。
「なに、泣いてるの?」
「泣いてないもん........」
急に目頭が熱くなり、瞬きすれば零れ落ちるソレを伸太朗は優しく拭ってくれる。
「ふ~ん。じゃあ、違う意味で鳴いてもらおうかな?」
「なかないもん........」
頬に添えられた大きな手に、キラリと光るリングが収まった自分の手を重ね合わせる。
「そう?いつも、たくさん鳴いてくれるのに?」