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あたしの甘い王子さま
第12章 専務と部長とあたし
優しく微笑んで答えてくれるのはとても嬉しいんだけどね。
伯父さん....
専務が目の前にいるのですよ?
なので。
頬を撫でるのは....やめません?
「うん、うん。仲良き事は良いこと良いこと。
それじゃあ、ゆり子に頼んで必要書類を集めてもらおうか。晶ちゃんは、パスポートの名義変更もあるから忙しいよ?」
『後日、詳しいことは連絡いれるからね。今日の話はおしまい。さ、お仕事頑張ってくださいね』
そう言われて、部長と揃って背中を押されるように追い出され、軽くあげた右手を左右に振ってからバタンと扉を閉められた。
「........」
「........」
暫し無言のまま。
あたしはチラリと部長の顔を覗きこんでみた。