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あたしの甘い王子さま
第12章 専務と部長とあたし
「ねぇ、部長?」
「ん?」
誰もいないのを確認する。
のは、あたし。
「この呼び出しってさ........」
「うん」
確認できたら密着度が増す。
のは、伸太朗。
「結婚の話?出張の話?」
「どっちも」
『はぁ?』
と、言いそうになった唇に触れるだけのキスが届いた。
「さ、瀬上さん。これからの一ヶ月は忙しくなりますよ?一緒に頑張りましょうね」
「クゥッ........」
「ほら、そんな顔してると美人さんが台無しです」
あっという間に出来る男の顔に変身してるし。
なに?
週末、あんなに甘えん坊だったじゃないのっ!
「まぁ、そんな顔してても抱きたくなるから困ります」
「ちょっと、ここ会社!しかも重役スペースッ!」
「それでも、なんですよ」