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あたしの甘い王子さま
第4章 お邪魔虫?
あたし好みの声が聞こえたら、ふわりと左側から温もりに包まれた。
「大丈夫かい?」
声を掛けてくれた部長の隣に立つと、ヒールを履かなくても170センチを越えるあたしなのに視線は彼の首元にある。
部長の右手はあたしの背中から腰に這わせられ、左手は頭に添えられ部長の肩にコツンと接触。
男の人に抱きとめられるなんて久し振りすぎて、あたしの動作は一時停止。
「何があったのか教えていただけますか?」
松元部長が藤原永莉香とその彼に問い掛けていても、ドキドキ&キュンキュンなシチュエーションを対処出来ていないあたしは部長に抱き寄せられたまま。
「い、いえ....。私、瀬上さんの大学時代の同級生なんです。お一人なら、ご一緒にお食事でも........と、思って声を掛けていた所なんです」