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あたしの甘い王子さま
第5章 お付き合い開始?
失礼します―――――――
と、ここで選んだデザートが届けられた。
部長との会話も一時中断。
美味しそうなデザートが目の前におかれて、運び終えたスタッフさんは一礼して部屋を出ていった。
そして訪れた沈黙。
その沈黙を破ったのは........
『あ、ありがとうございます!』
お礼を言葉にしたあたしだった。
『瀬上さん?』
『去年の商品作りの時は結構ボロボロで化粧もとれたみすぼらしい格好もしていたはずです。それなのに、誉めていただき....とても嬉しいです』
デザートにぶつからない程度に頭を下げる。
やっぱり、何処かで誰かは見ていてくれるんだね。
ちょっと嬉し涙が出ました。
『うん。俺も瀬上さんとお近づきになれて嬉しいよ』