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あたしの甘い王子さま
第6章 甘えた君、登場
え?
ちょっとまって。
「『俺が大変』って、どんな理由ですか?」
あたしが問うと
「大変は、大変だもんね~」
なんて、拗ねた感じで可愛く答える。
と、すぐに襟でギリギリ隠れるだろう首筋に、噛まれるくらいの強いキスが与えられた。
「仕事が大事なのは解ってる。それと同じくらい晶のことも大事で、大切」
後ろから抱き締められる形で椅子に座る部長の膝にあたしが乗る。
部長はあたしの肩に顎をのせるとポツリと呟いた。
「恋人になったのに触れられないのがこんなにも辛いとは........晶だからなのかな?はじめてなんだ........」
ポッ――――
きっと、あたしの顔........赤い。